目の病気、ドライアイについて解説します。理由と対処法について紹介します。
ドライアイとは?
涙の分泌が減ったり、涙の質の低下が生じることによって、目の乾き、眼精疲労、充血などいろいろな症状を呈する状態を言います。ドライアイは様々な要因による涙や目の慢性疾患です。
原因は様々で、治療法や日常生活での注意も異なるため、正しい診断とその状態にあった治療を行うことが大切です。
ドライアイは大きく次の2つに分類されます。
- ① 涙液減少型ドライアイ(涙の分泌量が少ないタイプ)
- ② 蒸発亢進型ドライアイ(涙の蒸発が速いタイプ)
ドライアイの原因
ドライアイは大きく7つの原因に分類できます。
- ① 加齢:涙の分泌量や質が低下します。
- ② 長時間のモニター作業:長時間パソコン、スマートフォン、TV画面などを見続けること。
- ③ 長時間の運転:特に夜間の運転。
- ④ 空調の効いた環境:冷暖房の効いた室内は目を乾燥させます。
- ⑤ コンタクトレンズの長時間装用:特にソフトコンタクトレンズに多い。
- ⑥ 結膜弛緩症:緩んだ結膜(白目の表面)が、涙の貯まる溝を占領するため、目の表面の涙の貯留量が減ったり、角膜と擦れることによって傷がついたりします。
- ⑦ 全身病:シェーグレン症候群やスティーブンスジョンソン症候群などの病気により、涙の産生工場が破壊されてしまい、涙が出なくなるもの。
上記以外にも角膜移植などの眼科手術や内服薬の副作用などでも、ドライアイは生じます。
ドライアイの症状
ドライアイは次のような症状が見られます。
- 目が疲れる。
- 目が乾いた感じがする。
- 時々ものがかすんで見える。
- 目の不快感がある。
- 目が痛い。
- 目が赤い。
- 目ヤニがでる。
- まぶしいことがある。
- 目がゴロゴロする。
ドライアイの治療
- ① 点眼治療:軽症の場合は、うるおいを持たせる点眼薬で緩和させることができます。
- ② 涙点プラグ:点眼薬では改善しない場合は、プラグによって涙点閉鎖を行います。涙の排水口を塞ぐことで涙を溜め有効利用する方法です。
- ③ 生活習慣の改善:上記点眼治療に加えて、部屋の保湿を心がけたり、目を休めたりするなど、目に気を遣っていくことで、症状の軽減が得られます。