院長コラム 引っ込みじゃわんな子供を変える『は行の法則』 2022.12.26

引込みじゃわんな子供を変える『は行の法則』

1221日の朝イチというNHKの朝815からの番組でとても興味深いある法則が紹介されていました。あまりにも良い内容であったので、そのままご紹介したいと思います。テレビのコメントを文字に起こして、そのままの内容を書いてみました。

心理学に基づいた会話の達人。坪田信貴さんという学習塾の学長をやられている方のレクチャーでタイトルは、『子供から会話を引き出す魔法のフレーズ』という題名で紹介されていました。

子供が話し始めたら、「は〜」「ふ〜ん」「へ〜」「ほ〜」、は行で答えることが大切だと言ってました。この魔法のフレーズを実践して、登校拒否の娘さんを救った実体験が紹介されていました。

中学時代活発で成績も良かった子供が、高校に進学すると塞ぎ込む様になり、夏休みになると学校を休みがちになったんだそうです。夜眠れないし、学校へ行きたいけど、行けない、親としては、引っ張ってでも学校に連れて行った方がいいのか、それとも本人が行きたくないなら放っておいた方がいいのか迷っていたのですが、結局何に悩んでいるのか聞けない、本人も自分の思いを話せずにいた様なんです。

本人は親や周りからのプレッシャーに耐えられなくなって、新しい学校での人間関係も「ちょっと合わないな」と思い始めてそこから学校に行くのがしんどくなってしまったらしいんです。

そんな家族の危機を救ってくれたのが、は行の法則だったとのことなんです。

母親談

本人が何か言ってくれた時に話が続くように「は〜」とか「ふ〜ん」と言って、本人の気持ちはちょっと引き出せたかなとと思ったと。実践することで、本人がどう思っているとか、やりたいことを言ってくれて引き出せたかなあと思ったそうです。

娘談

待っててくれるというか、質問攻めにしてくる訳でもなくて、話し始めたら「うんうん」って聞いてくれて、安心して話せる、受け入れてくれそうだな、なんでも話して平気みたいな雰囲気が出ていて良かったと。

そうしてるうちに、不登校が治り、今では大学に通っているそうなんです。そして将来は自分の様な不登校の子供を救ってあげられる様な人間になりたいと思っているとのことです。

いつもの様に今日のコラムも眼科と全く関係のない内容でした。でも、もしこんなお子さんを持ったお父さんやお母さんがいたら、助けることができるかもしれないと思い、この番組を真剣に見ていました。この内容は、いまひとつ自分を出せない引込みじゃわんなお子さんや友人関係、夫婦間でも使えるものなのではないかと思いながら聞いていました。

特に子供に対しては、子供の個性や自信を掘り出してあげることにつながるのかもしれないと、勝手に思いました。人間にとって、自分の話を聞いてもらえることがどれだけ嬉しいことなのか、改めて人の話を聞いてあげることの大切さを学ばされた気がしました。

否定されずに話を聞いてもらうことは、全肯定になるからなんだと思います。自分の目の前の人が、自分の理解者であり支持者であることが、どれだけその人の自信になるか、それは計り知れないものがあるのではないかと思いました。

僕自身子供の頃、自分が出せなくてとても苦労した記憶があります。引込みじゃわん、人見知りがとても凄かったんです。そんな中、僕を肯定してくれた人達がたくさんいました。その人達の顔が今でも鮮明に浮かび、今でも感謝しています。だから、今日のコラムが書けたのかもしれません。

皆さんも是非、実践してみてください。あなたの『は行』と笑顔を待っている人が近くに沢山いるかもしれません。

『うれしい、楽しい、大好き、きっと上手くいく、ついてる』良い言葉を使って、自分も周りの人も幸せにしちゃいましょう。

今日も一日いい日になりますように。