長唄

昨日は八雲インターナショナル長唄会を主催されている方からお誘いを頂き、長唄の演奏会に行って来ました。

そもそも長唄とは、約300年前江戸時代に歌舞伎の演奏音楽として始まったのが始まりで、後代には芝居、舞踏から独立して、音楽のみの演奏も行われるようになったんだとか。長唄は、三味線を軸として琴や四拍子(小鼓《こづつみ》、大鼓《おおづつみ》、しめ太鼓、笛の4つの楽器をまとめて四拍子というらしい)で構成されるものなんだそうです。例えば大鼓は、歌舞伎でよく出てくる『よーっ、ポンポンポン』と小気味好く叩かれるあれです。

初めて長唄を生で聞きましたが、僕にはとても神秘的な音楽に聞こえ、とても惹きつけられる音でした。また、その演奏する姿がまるで武道の様な凜としたものを感じ、完全に見入ってしまいました。本当にいい経験でした。

今回はインターナショナル長唄会ということで、演奏者の殆どが海外の方々だったんです。三味線歴が、3か月から14年まで、出身もスペイン、フランス、ドイツ、アメリカ、ブラジルなど色々な国の方々が演奏されていました。演奏する姿がとても真剣で一生懸命なところがまた心打たれるものがありました。お着物を着られて三味線を弾く手が完全に揃っているのは、本当に美しく素晴らしいの一言でした。

海外からの赴任や、こちらで腰を据えてお仕事をされている方などそんな中で長唄を習い趣味の世界から異文化を学ぼうとする姿勢は凄いなあと思いました。シンガポールから今回の演奏会の為に日本にお戻りになった方もいた様です。三味線は日本人でもなかなか手が出せないものですから、余計凄さを感じました。演奏の合間には、邦楽とは自身にとってどんなものなのかという質問が全員にされ、答えていましたが、そこには日本文化に対する敬意のようなものがとても感じられて、取り組む姿勢の真剣さが感じられました。

昨日は、趣味の世界を持つことの大切さや、今回の様な日本の伝統文化に触れることで感性を磨く大切さを感じる時間になりました。
栄養のある美味しい食事をした後の様な満足感にしたりながら、大江戸線に揺られて帰りました。
今日からまた新しい自分になれる様、自分を磨いて行きたいと思います。

今日もいい笑顔で、素晴らしい1日になりますように????。