院長コラム  『信頼できる人』

「信頼できる人』

『信頼できる人』ってどんな人なんだろうとふと考えることがありました。人を批判せず、悪口を言わない人が、すぐに頭に浮かびます。

以前何かの本に『人を批判しない人、悪口を言わない人は、忍耐力のある人』と書いてありました。

忍耐力のある人とは、人も心も鍛えられている人と言い換えることができます。これが僕の『信頼できる人』のイメージです。

逆を考えてみましょう。人を批判、悪口を言う人。忍耐力がいかにも無さそうですよね。きっと色んな場面で批判的になる事が想像できるし、きっと自分も言われていると思うと、信頼からは遠くなる気がします。

自分が大切にしているノートの最初に、人を批判、悪口は言わないと書いているのですが、まだそのルールを時々破ってしまいます。そんな時に『人を批判しない、悪口を言わない人は、忍耐力のある人』を思い出し、自分を戒めています。

批判的な言葉や悪口が頭をよぎった時に思うのは、その発想はたった一つの考え方でしかないということです。

他に沢山の発想力があって、話す内容、話す言葉に沢山の選択肢があったら、わざわざネガティブな内容のものは選ばなくなるはずです。

こんな時、相手の背中側に立って、その人の味方になって考えてみることにしています。自分は今、大好きな人の後ろに立っていると思うんです。

例えば、とても神経質で心配症な人がいたとします。普通に考えたら一般的には欠点に思えてしまいます。

しかし、その人は自分の大好きな人です。今、その人の後ろに立ってその人の味方に回っていると、考えてみるとどうでしょうか。

神経質な面は、小さな違いにも気がつく繊細で細やかなシルクの様な心を持っている人、心配症の面は、用心深く僅かな変化も見逃さない思いやりのある心を持った優しい人と言い変えることもできます。この様に書くと明らかに長所ですよね。

こんな考え方ができたら、批判、悪口も言わず、自分の口も汚さずに済みます。また、その人の気持ちになることもできます。

これは、ちょっとした優しい発想力だと思います。

以前読んだ美輪明宏さんの本には、『口からは宝石だけ出していれば良い』と書いてありました。

これは、口から出る言葉は、いつも宝石のように美しい言葉だけ使って話すと良いということだと思います。

自分の言葉は自分が一番よく聞いています。自分の発する言葉は自分の顔や精神そのものになっていくんです。だからこそ、宝石のような美しい言葉を使っていたら、幸せな良い顔になるんだと思います。

僕もまだまだ、鍛錬が足りてないようです。でも常に意識して気をつける事で、絶対に変わると信じています。

そして、いつか口から宝石だけ出せるようになったら、自分が本当の意味で自分を信頼できる人と思える日が来るんだと思っています。その時はきっととても良い顔になっているんだと思います。

毎朝、必ず唱えています。『口からは宝石だけ出していれば良い』と。

『うれしい、楽しい、大好き、きっと上手くいく、ついてる』良い言葉を使って、自分も周りの人も幸せにしちゃいましょう。

今日も一日いい日になりますように。