院長ブログ 『がまんしてね』

がまんしてね』

 

今回は、子どもの診察に関してのお話し。

 
日頃、結膜炎などで小さなお子さんの診察をすることが多いのですが、たまにどうしても痛みの伴う手技をせざるを得ない時があります。

 
こんな時『痛くないからね、大丈夫だよ』と声をかけていますが、どうしても泣いてしまってスタッフやお母様に押さえてもらうことが、どうしても多くなります。

 
そこで先日、いつもお世話になっている三軒茶屋の小児科の先生に、相談してみました。

 
先生のコメントは、僕の予想と全く逆であったので、とても驚きました。

 
それは、痛い処置をする前に『これからやることは、少し痛いよ。だから、我慢するんだよ』と言うのだそうです。

 
子どもをごまかすのではなく、正直に伝えることで、理解させる事が大切なんだそうです。

 

『痛いもの』を『痛くない』と言って、実は痛かったら驚いて泣くのは当然だからです。

 
大人に痛い処置をするときには、『痛くないですよ』とは言わないですからね。

 

子どもだからと言って嘘をついてはいけないのです。嘘をつかなければ、この大人の言うことは本当だと思うのでしょうか。泣きべそをかきながらも、頑張ってくれます。

 
その代わり我慢できたら、頭をグリグリしながらいっぱい褒めてあげるんです。そうすると満面の笑みに変わるんです。

 
そんな子どもは、次の時も『今日もがんばる』と言って頑張ってくれるんです。できた時の自慢げな顔が、またたまらなく可愛いんです。

 
『子どもにも大人に対する様に接する』ことが大切なのかもしれない、こんな時に思うのでした。

 
今日も一日いい笑顔????、いい一日でありますように。